耳鼻科

耳は、かゆがらなければ病気ではないと思っていませんか。
犬の耳の病気は、外から見える場所だけなのでしょうか。外耳炎でさえも、外からは見えていないだけのことがあります。普通のしぐさだと思っていた行動も、実は耳の病気が原因かもしれません。ペットの未来クリニックでは、耳は何ともないと思われていた犬の70%強が耳の病気でした。当院でとくに、耳が悪くなっているのが見つかることの多い犬種は、
- ・柴犬
- ・チワワ
- ・フレンチブルドック
です。
耳に茶色いものが付いていたら、トリミングで掃除してもらったり、動物病院でもらった洗浄液で耳を洗ったりしている方も多いのではないでしょうか。かゆがっていたら動物病院でお薬をつけてもらったり、飲ませたり。人は耳が汚れたら、美容院で耳掃除をするでしょうか。本当にそれがただの汚れなら、掃除したら再発しないでしょうに、なぜ何回も汚れてしまうのでしょうか。犬の耳の構造は人と違って、深くて首のつけね辺りまであるので、外から見えているところに薬だけ塗っても奥まで届きません。耳の薬や洗浄液を奥に流しこんでも、あの汚いものは、首を振るだけでは外に出ることはありません。
- ・首の辺りを後ろ足で掻いている。
- ・爪をかんでいる。
- ・手をなめている。
- ・頭をよく振っている。
- ・顔を布団などにこすりつけている。
などの行動はストレスや犬の癖と思ってしまいがちですが、耳の病気が原因であるケースが非常に多いのです。「トリミングに行って耳はきれいにしているから大丈夫」と思っていても、これらにお心当たりがあれば一度受診してみてください。耳の診察に来られたワンちゃんの飼い主さんからは「耳を治療してもらってから、かきむしることがなくなりました」「臭わなくなってビックリ!犬だから臭いがするのだと思っていたら、見えない耳の奥だったんですね!」など、うれしいお声をたくさんいただいています。

犬の耳の治療は、人間とは違う難しさがあります。
犬の耳は、愛らしい「たれ耳」や勇猛に見える「たち耳」など犬種によってカタチもさまざまですが、人間の耳と大きく違うのは実は、耳の穴が深くて長く、途中でL字型に折れ曲がっていること。そのため、これまでの一般的な検査器具では耳の奥や鼓膜の状態は確認することができませんでした。耳の奥の正確な診断ができなければ、効果的な治療も望めません。
ペットの未来クリニックでは、犬の耳の奥の奥までしっかりと映し出して治療ができる耳内視鏡(ビデオオトスコープ)をいち早く導入。これまで多くの治療にあたり、耳の症状がおさまって元気になるワンちゃんをたくさん見てきました。
ワンちゃんが、顔や耳元を頻繁にかいていることはありませんか。もしかしたら、それは耳の病気のサインかもしれません。外から見てきれいな耳も、内視鏡で見ると大変な状況になっていることもあります。気になる時は、ぜひお早めにご来院されることをお勧めします。
耳内視鏡で、治療をしています。
ペットの未来クリニックでは、ペットの耳治療の革命と言われる「耳内視鏡(ビデオオトスコープ)」を導入して治療にあたっています。これまでの一般的な手持ちの検査器具とは違い、耳内視鏡は耳の奥の奥、鼓膜までしっかりと見ることができる画期的な内視鏡です。
この内視鏡によって、多くの犬猫の耳の中に炎症があることがわかりました。これまでアトピーや皮膚炎、ノミだと思われてきた症状が、実は耳の中に寄生するダニや、外耳炎や中耳炎などによるものであると診断できるようになり、より的確な治療をすることが可能になりました。
耳内視鏡の治療は、麻酔をして丁寧に治療をおこないます。
麻酔は身体的な負担が大きい印象がありますが、最近の麻酔はリスクもほとんどありません。耳の病気を残しておく方が、犬にはずっと負担が大きいのです。
「耳の汚れ」と思っているのは、カビや細菌感染かも知れません。当クリニックでは、一番の問題は「感染」だと考えています。そのため、耳内視鏡治療では、症状によっては洗浄と治療を繰り返しおこなう場合があります。耳の中にダニやひどい炎症が起きている場合は、定期的に通院していただく必要があります。まずは一度、カウンセリングにお越しください。
※繰り返し通院するケースでは、1回の治療費×回数になりますので、ご了承ください。
■予約制・セカンドオピニオン可
耳内視鏡(ビデオオトスコープ)で見た耳の状況
軽度~重度の症状の耳
犬の耳1
犬の耳2
猫の耳1
猫の耳2
きれいになった状態の耳
犬の耳1
犬の耳2
猫の耳1
猫の耳2
麻酔のついでに耳内視鏡検査が受けられるお得なセット
※料金は診療を受けられた方にのみお伝えしています。お電話でのお問い合わせは受け付けておりません。