クレートに入って静かに待つことができるようにしておくと、通院や旅行の時はもちろん、実家、お友達の家に犬連れでお泊まりする時にも、向こうのお家で飼っている動物やお家の人との関係を気にすることもなく、安心して犬と一緒の滞在を楽しむことができます。
どんなに犬が好きな方でも、よく知らないワンちゃんをお家に迎えるのは、何かおきないか内心は心配されているものです。連れていく方は、クレート等を用意して、向こうのお家でできるだけ犬が自由に歩き回らせない配慮しましょう。
また、クレートトレーニングをしておくと、災害時にも役立ちます。東北の大震災の時、石巻市の学校では、犬と人が同じ部屋で避難生活できたご家族が多かったのですが、JAHAのインストラクターの方によれば、それが可能だったのは地域でクレートトレーニングを10年以上前から推奨されてきたからだそうです。
私も阪神大震災を体験しましたが、その時に家が崩れても、クレートに入っていて助かったワンちゃんがたくさんいました。部屋のいろいろな物を食べてしまって腸閉塞になる危険を避けることにもなりますし、小型犬は家庭内でのケガで一番多い骨折も防ぐことができます。