歯石除去ってどうするのですか?!のご質問
がありました

歯周病を心配されている
方が、どうやるのか聞いてみて?と仰ったそうです

歯石除去は
簡単そうで、結構長い
話しでもあります^^;

歯科衛生士さんは、
歯石除去が基本の大切な仕事
なのですが、そのために
3年間も専門学校に通い
国家試験を受けておられらるお仕事なのです

歯科衛生士と検索したら
色々勉強サイトや本が出て来ると思います

基本的に
人も歯の治療の基本は
犬猫も同じで、同じ用語です

飼い主さんも、歯医者さんや
歯科衛生士さんの
仰ることが、判りやすくなるかも?なので

良かったら、ぜひ覚えてみて下さい

○歯周病の基礎を毎回書きますね!

歯石には2種類あって

外から見えている歯石⇒歯肉縁上歯石
外から見えてない歯石⇒歯肉縁下歯石

この写真は 歯石 外から見えてる歯石(歯肉縁上歯石) がボロッと取れたところです

よく 犬のおやつや グッズの宣伝で
歯石がボロッと取れて 歯がきれい!
ってのは こんなことを 宣伝しているのだと思います

さて この見えている歯石がボロッと落ちただけで
人も 歯周病 はよくなると思いますか?

以下の基礎知識を もう一度
読んで みてくださいね!

歯周病の原因は歯石でなく 歯周病菌

歯周病菌の塊=歯垢=プラーク=歯くそ!です

★ 歯石には2種類あって

外から見えている歯石⇒歯肉縁上歯石
外から見えてない歯石⇒歯肉縁下歯石

歯周病には歯肉炎と歯周炎があります

歯肉炎→歯肉だけが炎症をおこすこと 原因である外から見えてる歯石(歯肉縁上歯石)をとると
きれいになります でも外から見えてない歯石(歯肉縁下歯石)があって 歯周炎があると
炎症が続くこともあります

歯周炎→歯を支えている骨や歯根膜が炎症をおこし腐る病気 外から見えてない歯石(歯肉縁下歯石)と歯垢が原因

★歯槽膿漏→俗称で 腐って膿が出ている状態
歯周病の原因は歯石ではなく!歯周病菌です!

え!歯周病の原因は歯石じゃないの?!と頭が?になっても、読みつづけてください!

獣医師は現在も獣医大学で
歯科の基礎を習わない(教育カリキュラムに無いので)
歯磨きしていたりして歯石が無いと、歯周病は大丈夫
!と思ったり、

歯石除去も歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)=歯茎の上にある歯石だけだ
と思ってらっしゃるのでは?という気がします。

ソレは獣医師と同じ6年間教育を受ける医師の方も同じ感じかもしれない、
と歯科医の知人の友人も似たことを言っているので、
そう思っていらっしゃるかもです

当院に来院されている 医師の飼い主さんにお聞きしても、
歯石に2種類あるのは知らなかったです^^;と仰ってたので、
そうなんだろうなと思っています

当院では外からの歯石の付き具合を見て
獣医さんに 

『歯はきれいですね!』

『まだ歯石取りしなくてよいですね!』
と言われた

歯周炎(歯を支える骨と組織が歯周病菌によって腐る病気)のひどい 
犬猫さんが
たくさん来院されています

そんな飼主さんが 来院される
理由は

・口が歯石除去しても まだ臭い
・歯磨きを嫌がるようになった
・前歯がぐらぐらして 抜歯しますか?
と言われた

が多いです

ぐらぐらする歯は 犬猫は
歯の根が深いのと
奥歯は歯の根が2本から3本なので
抜群の安定力があり
根も上でと 目の真下
なので 目の下に穴があくまで 気が付かないし

下の歯は 第一後臼歯が深い根で
小型犬だと動脈を越して 生えてるくらいの深さなので

悪くなって 顎が折れたりして 気が付く場合もあります
  基本
犬は前歯位しか ぐらぐらしません

猫だと 前歯は抜けてしまっていることも多いですが
他はなかなか 同じ理由で抜けてくれません

顎は折れないことが多いけど
目の下から 膿がでて 来院も多いです

具体的な歯石除去については
次のブログで書きます