jちゃんの写真を挟んで3番目と4番目上の写真は上の第4全臼歯と第1後臼歯
目の真下で、硬いも噛んで割れるのはこの歯です。
歯の根が3本あって、悪くなってもぐらつきません。

ここが、「グラついているから抜きましょう」とは
ほとんど言われない理由と、抜くのが難しいです。
歯の根の間に動脈が挟まっていて抜くのも危険で
縫うのも大変

1番上の写真は、上の犬歯と前歯
上の犬歯は、内側から鼻に歯周炎で貫通して膿がでるので有名ですがら、抜くのは比較的外科される獣医さんなら簡単かな?出血もそんなに怖くありません。
歯周病になっても、経度なら歯周炎の再生治療も可能な歯の代表選手です。

でも、この子には、そんなテクニックを披露しないで良い一生を送って貰おうと思っています!

さて、上の歯の内側に行きますね

歯周炎は、特に犬は上の口蓋がナミナミと溝があるので
内側から歯周炎は酷くなります

 

私のスマホのマクロレンズ撮影しています。

ミラーレス一眼のマクロレンズ買ったこともありますが、小型犬の口の中に入らないので

断念しました。

マクロレンズ撮影のトップクラスのスマホ

Oppoや

私の大切な仕事道具の1つです

 

こうやって、プラークを染める前と後を
投稿しているのは、
犬猫の飼い主さんは、やはり見えている歯石が付いてないと、「歯磨きはイケてる?!」とどうしても思いがちだからです。
それは、獣医さんの記事に、
「歯石が付くと○○○」なんて、文章がほとんどだから?
かなと思っています。
でも、私達の獣医大学では、今も基本歯の基礎授業がカリキュラムに無いので、獣医さん達が、本当に
そう思っておられる方が、多いからだろうと思っています。
獣医さんが、そうお思っているのは
中々意識を変えるのは難しいし、理解しずらい事なのです。私の知り合いの獣医さん達からも

・「歯石が付いてなかったらそれで良いんじゃないの?」
とか
・「抜く歯を検査するのに、歯科レントゲンなんか無くても、性能の良いデジタルレントゲンがあれば十分だ」
と良くお聞きするのです
特に外科の得意な獣医さんから、そうお聞きすることが多いです。

それなら、人も外科の方が歯を抜くので良いと思いませんか?

私は25年前から、犬猫の歯科を、獣アメリカや東京に何年も通って勉強してきました。獣医人生の中で勉強やトレーニングに1番時間と費用をかけてやってきましたが、他の科目より奥が深くてホントに難しいとしみじみ感じます。
人は、良く歯学部を作ってくれたなぁと思います。

犬猫の皮ふや耳をやっているのも、
歯周病を治すと皮ふや涙焼けが良くなったからだし、
皮ふが悪い犬猫は若いことが多く、早期に酷くならないうちに歯科をやることが出来るからでもあります。

歯周病は、サイレントキラーと言われ
かなり酷くならないと、人間でも自分でもわからないのです。
飼い主さんが、歯周病に気がつく前に予防していけたら!
と思っています。
人と同じように、青く染まる場所を特に気にして
ブラッシングしてプラークコントロールしてみて欲しいとおもいます。
人は保険診療では、実は予防歯科は基本出来ません。

私の行っている大阪の無保険の、予防歯科専門の
〝歯の花クリニック〟さんは、2月から値上げのようですが、1月中に予約して紹介者が入れば、まだ以前の予防歯科料金でやってくださるようです。

https://g.co/kgs/Jmtto6
私は、一生入れ歯やインプラントから無縁でいたいな、と思って、年に2回位はお伺いしてクリーニングして、他は保険診療の歯医者さんで、クリーニングしてもらったりしています。
当院では、無保険の歯医者さんの予防歯科のやり方を目指して日々やっています

飼い主さんも、是非とも、ザ予防歯科を体験してみてくださいね!