私が、鯨に興味を持ったキッカケになった本の紹介をさせていただきます。
ソレはこの本!
この本は加藤秀弘先生という鯨類研究者で東京海洋大学名誉教授である
本です。
そういえば、「鯨のレストラン」という映画にも、この先生は出ておられました。
さて、この本を読むことで知ったことは、
まず鯨!とひとくくりに考えていたのが、
大きく2つにまず分類されることが判りました。
私はそんな種類があると聞いたことはあったけれど、実際治療するワケでも授業で習うワケでもなくて
関係ないやと、実は気にもしていませんでした
さて、その2種類の鯨とは
①髭(ひげ)クジラ
②歯クジラ
この2つの種類のクジラは
著者さんが
「この2つの(鯨の海への)適応戦略というか、ポリシーの違いは、相当かけ離れている。同じ鯨という名称の中に押し込めるのも、はばかれるほどの違い」と表紙の内扉?に書いておられる位です
例えば
①ひげクジラ
環境調和型
〜シロナガスクジラとかがここに属していて、ひげでオキアミとかを濾して食べたりしています
②歯クジラ
開拓型
歯があるのが特徴で、色々な魚とかをガンガン食べたりするそうです。
マッコウクジラとかがこれに分類されます。
〜一時、クジラの脳の油が宇宙産業とかに役に立つと言われて採られたのがマッコウクジラが多かったようなのですが、
時々海に集団で打ち上げられたり、この前大阪湾に迷いこんで亡くなり、数百万かけて、海に沈めた「クジラの淀ちゃん」は推定年齢50歳位のマッコウクジラで、70年位生きるこの鯨としては、中年男性とされる年齢だったそうです。
オジサマ鯨に、淀ちゃんだなんて(^_^;)
ちなみに余談ですが、鯨といえば、私のイメージの
原点はピノキオを飲み込んだ鯨!
アレは歯があるけど、顔がシロナガスクジラみたいらしく
一説では、マッコウクジラとシロナガスクジラのミックス鯨として妄想で書かれたのでは?と説明がありました。なるほど~でした
さてこの本を読むと、そういった鯨の種類から始まり、学者の先生達が実際海に出てフィールドワークをされ、大変地味な作業をされ鯨のことを調べてこられたからこそ、鯨の実態も判ってきたのだと少しですが感じました。
実態を調べた鯨を、流通させることは、合法的なのに
それさえも、海外は騒いで調査の邪魔さえしていたのです。ヒドイ
映画の「ビハインド・ザ・コヴ」の時には、世界的な捕鯨の委員会IWC脱退はとても大変だったんだなー位には感じていましたが、
自分には関係無いし(^_^;)とまだまだ思っておりました。
この本を読むと、その場に直接関わった著者ならではの、その時の他の国の色々な対応が書かれていました。
日本の海外との対応、鯨のことだけにしても、このままではアカンやろ?!と思えました。
そしてこの本でも、IWCをやめたままでは、逆に今後色々国の対応としても心配だと書かれていました。
ここ、鯨に興味ない方でも必見だと思います!
日本このまま、海外にやられっぱなしの交渉力の低さは大丈夫?!
ノルウェーに見習って、作戦考える時なのではないか?!と私も色々と考えさせられました。
今の私に出来ることは、
鯨のお店に行って食事したり、鯨肉を買ってみたり、時々こうやって鯨のことを
少しでも、皆さんに知っていただく位です。
あとは今は横浜、今週土曜から神戸の元町で、その後名古屋、栃木等で上映される「鯨のレストラン」が全国で上映されることを、そっと♥願う位です。
最後に、へーっと思ったのが、この本の著者出版を、頑張れた一つのキッカケが鹿児島水族館の女性獣医師の大塚美加さんの一言だったことです。
おお、獣医師がこんな処で出てくるのか?!でした
子供さんのおられる方はいかがですか?
実は、イルカも鯨の1種だそうで、歯クジラの仲間だそうです。
なるほど~知らなったーでした。
実はイルカの歯周病が酷いことは
小児歯科医の岡崎良秀先生に
教えていただいたことがあります。
水族館も、歯のある動物は
実は獣医歯科医の出番なのです。
その話しは、又いずれ
さて彼女が、水族館の獣医師として働く本を書くときに、この加藤秀弘先生にご指示を仰がれた経緯があったそうなのです
この本は鯨の本としては比較的新しく、840円と安くKindleでも読めて
鯨の生態系から社会情勢まで知れて超オススメです!
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