1歳のビジョンさんが来院してくださいました。
予防歯科のPMTCをされたいとのことでした。とっても嬉しいです。
歯磨きはしてくださっておられるとのこと。
早期に 悪くなっていない犬猫の予防歯科をスタートすることが、私の長年の夢でした。
長年って 私が アメリカ獣医歯科専門医の先生に出会って アメリカの獣医歯科を知って、もう25年以上は経っています。
最初にアメリカの獣医歯科学会に参加したのが、1999年で 2000年の京都で世界獣医歯科学会を開催するのに
アメリカ獣医歯科専門医の先生と一緒に日本ブースを出していたときです。
2001年9月11日のテロの直後の10月も行って,大変だったので日付をよく覚えています。
私は 着物もいまいち着れずで、指相撲大会ブースを出して
世界中の獣医師さん達と仲良くなって、日本に来ていただく担当をしていました。
もちろん、それは 獣医歯科学会の実習の合間のランチタイムとか イベント時間にやるのですが
なんとか、予防歯科を日本の犬の飼い主さんに知っていただくには どうしたら良いのかなと
試行錯誤して、やっと時代がきた感じで 感無量で感謝です!
さてこの白いビジョンさん ほとんど歯石はもちろんありません。
でも 歯肉炎や歯周炎の原因はプラークなので プラークチエッカーで染めないと見えません。
今日は 赤だったようで、お顔が赤に染まってしまって、私達は マカロンと呼ぶのですが
飼い主さんは オテモヤンと呼んで 笑ってくださいました。
サラちゃんは 何が面白いの ふん って感じですね。
下の前歯の内側です。3歳になると 歯周炎が酷くて 抜歯れべるになることも めずらしくありません。
他の獣医さんが、ここがグラグラして抜きますと言われてから、抜かれるくらいなら!
と歯科を検索して 転院されてくるのも この場所です。
根が浅くて、一番にグラつける場所で 目にとまるし、抜歯も簡単なので、獣医さんは歯科レントゲンなしで、グラグラしているし 抜歯し易いので
気楽にここを抜きましょうと仰って、飼い主さんはびっくりする
場所でもあります。
私はここを とてもブラシがむずかしいけど 抜く場合でもそんなに難易度の高い場所でも、抜いても 舌は出ないので、
もう放置して 他の抜歯しづらくて出血しやすい 大切な歯からブラッシングしよう ≒プラークコントロールしようねと お伝えしています
もちろん 抜かないで コントロールする方法もありますが 優先順位は低いです。
次は 私の歯周炎になっても、動脈が近くて抜くのに出血が怖い ベスト・ワンの
下第一後臼歯です
酷くなるのが、実は舌側です。
飼い主さんが 歯の下の前歯外側や気にしてお話しているとき
私は、うわー内側はもっと酷いに決まってる!と内心思ってヒヤヒヤしている場所です。
下第一後臼歯の外側 ちょっと 歯肉も下がってきてるかな
歯科レントゲン撮影したら
歯の根が チョンて 曲がっていました。
わー怖い どうやって抜けるのだと いつも 思っています。
その次に 抜歯が困難なのが、下の犬歯です。
上の犬歯は 歯周炎の再生治療もし易いですが
下は ちょっと難易度高いです
私のスマホのマクロ撮影では
歯肉が少し丸まっていますね。プローブで飼い主さんと歯周ポケットを確認したら
少し1ミリくらい入るようになっていました。
ここがんばって 守ってください。
まだ 歯ブラシが届く状況です!
それと 磨いていても3ヶ月から6ヶ月にクリーニングしていくのもおすすめです
そんなに麻酔しても大丈夫かと いわれたら、私は自分の犬猫は
抜きたくなくて、毎月から2ヶ月あけないで やってきています
やらないと 元気でいられないと思ってやってきて
前の犬は16歳まで、今のダックスは 12歳までそんな感じで
隙間みて やってきています。
他のワン達も3ヶ月マイはおられるので、費用は気になるかもですが
人も自費で予防歯科はやりますし、抜くことも思えば どうなんでしょうかと
おもっています。
一生は長いので、麻酔をかけられなくなるまでは
適当に 麻酔して ブラッシングが戦いにならないようにするのも
私は良い方法だと思っています。
歯石を目安にする 歯石取りということばがなくなりますように
PMTCバンザイです。