生後6ヶ月の柴犬の子犬さんの去勢手術の写真をアップします。
怖い方は 見ないでくださいね!
去勢手術は 睾丸摘出術 避妊手術は 子宮卵巣摘出術や卵巣摘出術をさします。
睾丸摘出をすると、高齢になると多発する前立腺肥大の治療や
予防になります
何歳からでも、効果はあります
犬の卵巣摘出術は 2回めの生理までに摘出すると
乳腺腫瘍を高確率で予防することができると言われていますので
時期が大切です
最初の生理が 生後6ヶ月くらいから 8ヶ月くらいまでにあって
その後 約6ヶ月間隔で生理があるので
その間に手術をするのを オススメしています。
さて今回
手術をすると飼い主さんは、だいたい 摘出した臓器を写真を撮影されるのですが
今回スマホを忘れたとのことで、せっかくなので手順をアップしてみることにしました。
1 事前に全身麻酔をして、口から喉に気管チューブを入れてガスの麻酔と酸素を吸入してもらって寝てもらっています。
ただ、痛みはやはり感じると 麻酔が覚めてしまうこともあったり、麻酔をより強くしないといけないこともあるので
当院では
まず睾丸にメスを入れる前に、睾丸に局所麻酔を注射して、脳までその痛みが伝わりづらいようにしています。
2 メスで皮膚を切ります
3皮膚を切っても、睾丸は まだ膜に包まれて 中で2つに分かれていますので
中の膜を切って、1つ目の睾丸を出します
4 睾丸を膜から出したら、睾丸にいく 動脈と 精管を糸でくくり 血流や精液の流れを止めます。
糸は体内で2から3週間したら 自然に溶ける糸を使います
5 動脈などを 糸でくくったら^念の為に 電気メスでその動脈を焼き血を確実に停めて、同時に電気メスで切り取ります 。動画を撮影したのですが このブログではようりょゔ大きくアップできないので アメブロのブログでみてみてください
その作業を もう一つの睾丸にも同じようにして、2つ摘出しました。
6 あとは皮膚を縫って終わりです。
どんな手術でも、3日すると
犬猫たちは 痛みが かなり 改善するようで
じっとしていることは 無理です
近年は、動物達の痛みを事前に予想して、
できるだけ痛みのないよう、今回使った局所麻酔とか
鎮痛剤を積極的に使用するようになってきたのですが
それもアメリカや日本でも、女性獣医師が増えてきたからだと 言われています
痛いのは 絶対嫌ですものね。
我慢もしなくて よしです。
〇〇〇〇くん、痛みはどうですか?
この子は、まだ様々な 関節が
成長期でもあり、痛み止めは 成長を少し抑制すると
いわれているので、私は 1歳未満の歯の矯正治療には
痛み止めは出さないようにしています
今回は去勢手術で、痛いだろうと 7日間だけ
短期間 鎮痛剤をお出ししました。
どうぞ おだいじに
抜糸は10日から14日後です