日曜日は、前日までの完全予約制で診察や処置をしています

午後一番の仕事として

Zoomでアレルギーの結果を飼い主さんにご説明させていただきました

そのワンちゃんは数週間前に、名古屋から兵庫県まで、来て下さり

歯科と耳ビデオオトスコープ&アレルギー検査をして下さったチワワさんのです。

そのワンちゃんのアレルギー検査の結果が出たので、

Zoomで検査結果のお話しをしました。

当院では、獣医アトピー・アレルギー・免疫学会の会長が経営されている、動物アレルギー検査センターをおすすめしています。それ以外は意味がほぼ無いとも感じています

名前を伏せて、結果を出してみます

動物アレルギー検査センターの

即時型アレルギーのIgEを先ずチェックすると、

まだ0ヶ月齢で生後3ヶ月齢までに数回のワクチン&この前ワクチンを接種した処ラシイデス

・左のIgEのダニとか花粉は、環境アレルゲンと呼ばれ、アトピーとか花粉症とか呼ばれる元です。

季節や日内変動しますこれは7月のIgE数値です

このワンちゃんは、1歳なので

人が中高齢になって花粉症になる方も多いように、今後

年々数値が上昇する可能性もあります

食物アレルギーとしてのIgE数値は

牛と牛乳の抗体が既に要注意ゾーン

現在、牛肉の入ったフードを食べさせているとのこと

あと、今年1歳になりワクチンを接種したとのことで、犬のワクチンは牛抗体を使用しているので、牛肉とそれと遺伝子レベルで似ている牛乳の抗体が上がってしまった可能性があります

このままだと、ワクチンアレルギーも起こる可能性があるので、今後接種をストップすることをアドバイスさせていただきました

あと米の数値が9と低いですが

米を今後食べたりすると数値も上がってくる可能性もあります

あとは、人でも蕎麦屋の側を通っても

アレルギーが起きることが知られているように、今後数値が上がってくると炊飯器から出る蒸気でも

起きる可能性もありますので、炊飯器を使う時は換気良くするとかもオススメです

さて、次は動物アレルギー検査センターのリンパ球検査です
遅延型アレルギーを示していて、犬の食物アレルギーの八割はリンパ球検査に現れると言われています
遅延型アレルギーは、食物アレルギーを摂取しても数時間から1週間以上でも
アレルギー症状が出ます

あと、症状として人と猫はアレルギー症状が呼吸器や目や鼻、皮ふ、消化器、耳の腫れに出ると言われていますが、犬は
脾臓や目や皮ふ、消化器に出ると言われ、人のように「く、苦しい!」とは余りならないのが特徴です。
人や猫は病名として喘息と呼ばれるのですが、犬では喘息用発作と呼ばれ、獣医学の世界では犬には喘息と読んではいけないとなっています
ロイヤルカナンやヒルズはフランスやアメリカの会社のフードで、犬の除去食と呼ばれるフードでも、加水分解食は一種類入っていても、他のアレルゲンが数個入っているのが特徴です。
加水分解とは、食べ物の分子レベルを細かく化学の力で分解すると、身体がそのその食べ物のIgEの数値が高くても
その食べ物を認識出来ないと言われています。
ただし、まだまだ加水分解も今の技術ではコレ以上分解出来ないらしく、獣医アトピー・アレルギー・免疫学会では
リンパ球検査で数値が出ていると、身体は認識してしまうと言われています
あと、アメリカには人も犬猫もIgEしか測定する検査センターしか無くて、
獣医アトピー・アレルギー・免疫学会の会長がやっている動物アレルギー検査のリンパ球検査は、遅延型アレルギーを表すのですが、アメリカや海外ではこの検査が無いので
特に犬のアレルギーに関しては、後進国なのです
日本には、動物アレルギー検査センターが出している、犬のアレルギーフードで1種類だけの加水分解食が、小麦、サーモン、チキンとあります
え~~~このフードしか食べられ無いのですか?!と言われるので
オヤツは?と聞かれるのですが
このフードは薬と同じレベルとして考え、下痢や吐く、皮ふや耳の炎症やフケ、涙焼け、目やに、アナフィラキシーショック等も起きなくなったり防ぐことも可能なのです。
遅延型アレルギーなので、食べて直ぐに判ることでもなく、ずっと続けていたら
「アレ?繰り返す胃腸炎がおきない」とか、「アレルギーの薬がやめられた」等それ以上にも、フケが無くなるとか、まだまだ知られていない症状が消えたりしているので、試してみる価値はあると感じています
我が家のダックスとゴールデンまでも、
除去食をやっています
特に一切のゴールデンのクララは
サーモンの除去食じゃないと、痒くて痒くて、ステロイドも効かないので
大変ですが、あの痒みがマシになるなら!と除去食を頑張っています。
トホホですが、免疫力をアップしようと、アレルミューンという、減感作療法もスタートしています。
なのでオヤツとなると、
可能なら、このフードをふやかしてあげる、ドロドロにしてオーブンで焼いて、チップみたいにしてしまう等もアイデアで、されてる方もいます
例えば、ジャガイモでIgEやリンパ球の数値が高い時は、サツマイモはどうですか?と聞かれるのですが、
白樺アレルギーのある場合、林檎にも反応があるというような、遺伝子配列が似てると交叉反応と呼ばれ、アレルギー反応が出ることが知られています

良く聞かれるのに、ジャガイモに数値でてるなら、サツマイモは?と言われるのですが、当院のジャガイモの食物アレルギーのあるワンちゃんは、サツマイモを食べて顔が腫れました(汗)

食物の遺伝子配列は、ネット上で探したらあるそうですが、その配列が似てるか調べることだけても、数千万円の費用が必要とのことでした。
因みに、近年よく鹿肉を除去食として勧める獣医さんも多いのですが、
獣医アトピー・アレルギー・免疫学会の会長さんに聞くと、鹿肉はほぼ豚肉の配列と似てるそうです。
フィラリアの毎月食べるお肉タイプのも
豚肉のアレルギーの犬は少ないからと豚肉が使われています。
日本にしか無い、獣医アトピー・アレルギー・免疫学会と動物アレルギー検査センターで、その検査の2024年度の日本シェアは約8割だそうです。
でも、日本の獣医皮ふ病学会の会員数は獣医師、約一万人強いるそうですが、会員数は調べて無いのですが1000人は超えてるのでは?と感じます
海外にも、それぞれの国の獣医皮膚病学会の会員さんが、いて連携されているそうです。
なので、日本の獣医皮膚病専門医はアジアの獣医皮膚病専門医を取るようです。
片や獣医アトピー・アレルギー・免疫学会の会員数は200名!少な!!
今度、8月25日日曜日東京の品川で学会があるのですが、リアル参加はこの前調べたら40名切ってました。
毎回参加している先生達は、会場もワンルームで収まっています
日本オリジナルの学会なのです。
私の願いは、獣医皮膚病学会の先生達も獣医アトピー・アレルギー・免疫学会に入り、動物アレルギー検査センターの検査数値をキチンと解読する勉強をして下されば、日本の犬達は適切な除去食やアレルギーの治療が受けられると、感じています
獣医皮膚病学会の専門医の先生達の
講義をお聞きすると、動物アレルギー検査の2024年度の日本シェアは約8割なのに、グローバル=国際的に通用しないとでは無いと言い切り、IgEとリンパ球検査をしておきながら、ハッキリ言えば解釈が間違えておられるのです。
間違えてます!とはさすがに、専門医さんに失礼で言えず、獣医アトピー・アレルギー・免疫学会に入ったら?とも言えないし
獣医皮膚病学会の専門医さんや認定医の先生は、獣医師やトリマーさんに講義をすることも多いので、その知識を鵜呑みにする獣医さんやトリマーさんも増えるし、YouTubeもされているので
中々難しい状況だなーと感じています
私が獣医皮膚病学会の認定医でも取れば、説得力あるのかもですが、
獣医皮膚病学会の考え方でアレルギーの部分は間違えている!とまで言う為に、認定医や専門医を取るのは、それを所持している友達もいるし、学会にも失礼だし、それを認定医を維持するのも大変なので、時間とお金のムダだと私は考えました。
色々な、考えはありますが

色々やっても治らない犬猫の皮ふを治します

をモットーに、やっています

今までも、動物アレルギー検査センターの検査はあてにならないとか、色々な獣医さんから言われてきていたので、獣医アトピー・アレルギー・免疫学会の会長の増田先生にこの前の学会で、そうぼやいていたら、世界の皮ふ病学会で新しい発見を発表する?した?!とかで
今度の獣医アトピー・アレルギー・免疫学会でそのことを話して下さるそうで、もう馬鹿にはされない!とおっしゃっていたので、参加するのをとても楽しみにしています
飼い主さん達には、獣医さん同士の妙な力関係だと思うかもしれませんが、
日本の免疫は世界最高で、特に犬はトップなのだそうで、そんな学会に関われて、学問の進化を受けられる日本に住んでいて、日本の犬に生まれて良かった!とお家の犬達に言ってあげて下さいね!
猫はまだまだみたいですが。