さて 台風でも診察しますか❔と聞かれました。

 

浸水したら 動物たちや大切な機器を運びあげないといけませんが

こんな時は東北大震災の時に 動物の避難所になった石巻市のあべ動物病院の

院長夫妻を思い出します

あべ動物病院の院長夫妻の阿部容子さんは

日本動物病院福祉協会JAHAの犬躾インストラクターの1期の同期生でもあります

私は犬のしつけインストラクターでもあるんですよ

https://www.jaha.or.jp/owners/dog-class/kinki/

 

インストラクターは獣医師以外の方のほうが多くて

容子さんは元々 臨床検査技師さんなのです。

東北大震災の時,私は横浜の獣医皮ふ病学会に参加中で

地震がきたとき,学会が中止になり外に避難する時石巻がテレビで

放映されていて つい彼女に『大丈夫❔』とラインをしてしまったのです。

 

私は阪神淡路大震災を経験していたので、ちょっと地震を知っていた気分にもなっていたので

時分は即 携帯の充電電池を買いにコンビニ行ったり 緊急食を買ったり していました。

すると 彼女から『大丈夫だよー』とあとに 💛マークまでついて返信がありました。

そのあと、津波が来たらしく 音信不通となり  私は一晩 横浜のホテルに缶詰めに

なり大変だったのですが 後日津波のことを知り 青ざめました。

私に💛マークつけている間に 津波にのまれたのでは?!と思ったのです。

彼女は 商業ビルで買い出しをしていたらしく 即車にのって あべ動物病院まで

走ったら 後ろから 津波が追いかけてきたそうです。

なんとか 病院にたどりついて、入院していた動物や機械を全部二階に

持ち上げ その後 こまった患者さんに対応しているうちに

動物の避難所になってしまったらしいのです。

その後 全国の獣医師が駆け付け 拡がり震災の動物避難所のモデルにもなった場所となりました。

私は当時すぐにかけつけることはできなかったのですが

後日 彼女の動物病院にいくと そんなに巨大ビルタイプの動物病院でもなく

当院よりは 各段大きいのですが自宅兼動物病院併設の形だったので

暮らしながら 全国の獣医師やボランティア活動の方を対応しつつ

動物の治療もしてと 本当に大変だったろうと感じたとのと

実際日々の生活が大変だったとも聞きました

 

でも、災害時 通院していた犬が エリザベスカラーをつけたまま

流されたけど,数日 汚水のただようなか エリザベスカラーのおかげで

汚水を飲まず生きて 泳いで帰ってきたり、震災時どうやって 逃げたらよかったかとか

震災の後の 様々な動物と飼い主さんのことも 話しがきけたりしました

 

彼女は 日本動物病院福祉協会JAHAの犬躾インストラクターとして

市内の小学校とか 石巻市で 犬の触り方教室なども やっていたこともあり

それで 地域の方や子供や親たちも 『犬にも感情や都合があるんだ』と理解していてくださる方が多く

犬も 彼女のしつけ教室にかよっていた犬もおおかったことから

クレートトレーニングができている犬も多かったそうなんです。

 

なので津波が来て、犬を抱っこして学校に逃げても、犬を飼っている家と

そうでない家でも、同じ部屋で過ごすことを 一般の方も理解し 受け入れて

下さったのだそうです。

後日、段ボールでまずは 犬のハウスを仮に作って落ち着かせて

その後、愛護団体や獣医師会が クレートを配ったので

スムーズにそのクレートに犬達は入れたのだそうです。

 

地震は東北地方全域でも被害がありましたが,

福島県も 原発の事故があったので報道されていましたが

その中でも、犬達があちこち歩きまわって捕獲される状況が放映されたのを

見た方もおられるかもしれませんね。

捕獲された犬達も,ケージの中で吠えたりするシーンを

覚えておられる方もいるかもしれません。

 

この石巻市と福島県との違いは福島県には当時だれも

日本動物病院福祉協会JAHAの犬躾インストラクターがおらず

犬をハウス(クレート)に入れて暮らすとか、

犬を飼っていない方たちや子供たちに、犬との接し方を

教える人材がいなかったのです

 

その為、その後の東北大震災での犬への対応のセミナー等で

『福島では震災以前から犬の災害は始まっていた』

という、いかに犬や飼い主さんだけでなく、地域への犬への理解の教育の大切さなどが頻繁に

語られていました。

 

皆さんのワンチャンは 飼い主さんと離れてクレートで寝られたり、

よその家にいっても、クレートに入って待てますか❔

 

それができると、いろいろな場所に犬がつれていけたり

犬が預けられても不安になることが減らせるんです。

 

デイズニーランドやユニバにも、クレート持参でいくと

犬も預ける場所にクレートごと 預ける場所に入れると

マイルームごとって感じなので

とても楽ちんです。

 

ちなみに上記の預ける場所は 当院の動物病院の入院室と同じ形なんです。

我が家の犬達は 東京にいってランドの預ける場所にあずけていたので

我が家の犬は 我が家のようにくつろいで ケージでぐっすり寝るので

他の犬達は わんわん吠えていたりもしたのもあり、

ランドのスタッフさんから『いっちゃってる(死んでる)のかと思いましたよー!』って

言われたこともあります

 

 

クレートの練習アドバイス初級編は
ここに少し話しています。

https://youtube.com/live/OT3IWyoWncQ

 

台風でおこもりの間に、クレートある方は

中でフードやおやつをあげて、大好きな個室にしてみてください

 

その後は クレートに入ったら どんどんご褒美あげるとか、

私が 歯にやさしい玩具を説明して 使い方もたくさん動画があります。

知育玩具とか ノーズワークと書いた動画です。

 

それに慣れたら クレートにそれらを入れて 一生懸命食べてる間に

『あれ ドアしまってるけど ええわ寝ておこう』

と思ってもらうよう 仕向けていけば完成です

とちゅう泣き叫ぶワンもいますが

今後の未来を創造して、がんばってみてくださいね!

台風