ブログにご質問があったのですが、皆様にもお役に立てるかと、記事にしてみます!
ご質問 はブラックライトで自宅で犬の歯のチェックはできますか?
でした
↓
お答えは
ブラックライトでは歯石のチェックは出来ますので、そのチェックは出来ます。
私の所属している、小動物歯科研究会も作成している位です
当院では、初診の方は処置室で麻酔をかけた状況て、最初はブラックライトで光らせて、歯石があればお見せします
第四前臼歯の外側で、8年間歯を見たことも磨いたことも無かった飼い主さんでした。ダックスだったかな?
綺麗に光っています
歯石には2種類あって
歯肉縁上歯石は白っぽく、歯肉の上に出来ます
歯肉縁下歯石は血液を含むので黒っぽく見えます。
この絵は、クインテッセンス社出版の
この本の中の説明シートです
時々、飼い主さんから
白の歯石と黒い歯石が見えるのですが、 どうしてですか?
と聞かれたりします。
良く見られておられると思います。
獣医師さんで、知っている方は少ないようで、歯科医さんにびっくりされたことがあり、逆に獣医さんてそんなもんだと思われているんだな!と感じました。
因みに、医師の方達も基本お知りにならない方が殆んどです✨
歯肉退縮と言って、歯周炎が進行して歯肉が減る=退縮したら見えてきます。ひどい歯周炎だと、これも光が当たるので、光ります
歯石の付き方と歯周病の酷さはあまり関係ない!
ことは、しっかり覚えていて下さい。
獣医師さんでも、「歯石で歯周病になる」
と思い込んでいる方は、かなり多い感じです。
小動物歯科研究会でも、私が研究会で発表した時「歯石除去グッズの硬めのオヤツやフード等を、歯周病予防として販売するのは、獣医師は注意すべきこと」とお話ししたら、司会の獣医さんが
「え!歯石取らないと、歯周病になるじゃないですか?!」と聞いてこられたので「そんなことはありませんよ」とは伝えたのですが。小動物歯科研究会は色々なレベルの方がおられるし、小動物歯科研究会のレベル4は一番最後のステージなのですが、その内容はとても基礎的なことなので、この方はそう思っておられるんだな位と解釈しました。
アメリカの獣医歯科専門医の方は、
歯石は死んだ菌と唾液が反応した物で
そのものは悪さはしないけど、その歯石の周りに生きた歯周病菌がいるから、治療するのに歯石が邪魔なんだ、位のことをよくお話しされています。
歯周病の本当の原因はプラークなのです。歯を触るとヌルヌルした感じのです
それは、プラークチェッカーという
、赤く染めるので調べます。
飼い主さんには、プラークを染めることでブラックライトとの違いを、体感していただきます。
その上で
・ブラックライトは飼い主さんのモチベーションの為
と知っていていただき
・プラークチェッカーは、飼い主さんがプラークコントロールできていない場所を、実感していただく
ことを目指していることを、お伝えしています。
人と何ら変わらないんですーー!