本日、初めて来院された7歳のマンチカンの女の子猫ちゃん
血液検査&院内お写真です。
他院さんで、脾臓腫瘍で、もう治療は無理だと診断され、当院のビタミン点滴を希望され来院されました。
院内で血液検査&腹部エコー&レントゲン検査をさせていただきました。
血液検査で
・貧血
・たんぱく質のアルブミンがかかなり低下
していましたので、浮腫の危険性もあるので
ビタミンのマイヤーズカクテル点滴に加えて、アミノ酸点滴を実施することにしました。
もう手のほどこしようが無いと言うことと、してあげられことが無いのは、似てるようで
かなり違う意味を持っていると思います。
少し歩けなくなっただけでも、治療を延命だと仰ってこのまま死ぬのを見ていられないからと安楽死をおっしゃる飼い主さんもおられますが
、立て無くなっても何年もお世話をして下さっておられる飼い主さんもおられます。
犬猫は死ぬから、もう飼うのは嫌だとかもお聞きします。
申し訳ないとは思いますが、治療にはどうしても時間も費用もかかります。
死なない人も犬猫も絶対にいないので、私は死ぬから嫌だとおっしゃるのは、どうも理解は出来ないのですが。
そんな私も、親元で暮らしていた頃や獣医師になった頃でも特に勤務医時代は、仔犬や子猫達が年老いて、最期を見届けることになることが、とても怖かったことがあります。
でも、こうやって獣医師を長くやっていると、仔犬子猫だった子達が年老いたり、病気になって亡くなることを沢山経験して来ました。
最初の頃は、病気に徹底的に闘う!という気持ちだったので、動物達が病気で亡くなってしまった時は、他にもっともっとやれる、病気を打ちのめす闘い方があったのでは?と悔し涙を流したこともあります。
今も、もっと早く来てくれていたらとか、色々思うことは、尽きません。
当院に来て下さった動物と飼い主さんが、一番望まれる方法を、色々な選択肢を提案しつつ。動物の生き方は、飼い主さんの死生観と大きくつながりますし、私自身の死生観も、色々変わっていき、日々試行錯誤しています。
私の得意科目以外は、どの先生にお願いしたらベストか?話しあえる先生を、直接お逢いしたり学会等で
その先生とお話ししつつ、整形外科や眼科や抗がん剤や放射線療法等は
お願いしたりしています。
でも、根底大切なことは、何よりどんな状態でも栄養と水分、痛みや辛さをできるだけ緩和してあげられること。
切除できそうな大きな腫瘍は、やはり摘出してあげられるならした方が、当院でも悪性腫瘍の手術はするけど、抗がん剤や放射線はされない!とおっしゃる飼いさんもおられますが、びっくりですが、何年も生きる犬猫達がいるのも事実です。
診断したら、それで終わりではなく
その後、どうしたらその動物と飼い主さんが、より良く生きていけるか?を相談しながら、今年は歯や耳の治療と並行して、それが出きておられる犬猫達も当院には多いので、より元気になるには、分子栄養学やビタミン点滴、チクチク療法、再生治療等を
もっとご紹介して、元気で長生き!のハミルザ動物病院にしていきたいと思っています。
この猫ちゃんも、ビタミンとアミノ酸で身体を整えて、体力を付けて
より良い選択肢を高度医療センターの先生達ともご相談しつつ、身体が少しでも楽になれるよう、サポートさせていただけたらと思っています。
流動食も少しずつ食べてくれていますので、ご安心下さいね。
明日まで、入院なので見守られせていただきます。