私が動物の歯の勉強に出会ったのが、
アメリカの獣医歯科の専門医の先生が
日本で初めて講義に来日された約23年位前でした。
獣医大学は6年制ですが、日本では獣医大学で人の歯学部の内容レベルの授業が
今も単位として国が認められていないため 基本的に歯の授業はされていません。
ここ数年、2校だけ獣医歯科専門医による授業が1単位だけ認められている獣医大学もあるようですが
3校だったのが2校に減らされたようです。
人でも歯学部がある位で,アメリカでは獣医大を卒業した後に獣医歯学部があるようですし、
歯学部に行かなくても、アメリカの獣医歯科学会の一般医トレーニングコースがあるので
そこ等で歯科をやる獣医師はトレーニングをうけられているようです。
そんなワケで私が卒業した頃の歯の知識は犬と猫の歯の本数を知っていただけ位でした。
犬や猫は歯石がついてたら 麻酔をかけた時に
見えている歯石取りやり、乳歯も残っていたら避妊や去勢などの時に
ついでに乳歯を抜くということを院長に習ってやっていました。
無麻酔の歯石取りも、よかれと思って
診察中にしてしまっていたこともありました。
そんな当時の私でしたが、
アメリカの獣医歯科の専門医の先生の講義をうけて
犬猫の歯の治療に衝撃をうけた私は、
日本にあるアメリカ獣医歯科の専門医の先生の勉強会に
入れて戴き勉強をさせて戴きつつ、
アメリカの獣医歯科学会に数年間参加していき
一般獣医師の実技トレーニングコースを全科受けました。
途中日本の獣医歯科研究会でも勉強し、
最終コース認定の
レベル4を取ったのが2002年ですから
もう約16年位前になります。
勿論今も,歯の勉強は継続中!
今は歯周病や虫歯、折れた歯の治療だけでなく
動物の歯周病の再生治療や、
舌や唾液腺や口の中腫瘍の治療等もさせて戴いています。
では続きは また次回!