- 歯と耳以外の御写真忘れてました。
宝塚市からのご来院、12歳の可愛いプードルさんです!
かかり付けの獣医さんに、歯のことをお聞きしたら
「歳の割には歯が綺麗ですね」と言われたそうですが
左上の奥歯に黒い穴があり、心配で来院されました。
確かに、歯磨きされているらしく、
歳の割には歯石は少ないです。
が、当院では犬猫でも普通だし、
私が「歳の割には歯石少なくて綺麗ですね!」
と医師から言われたら、「ありがとうございます」で
歯科医さんから言われてそのまま、先生や
歯科衛生士さんにでも検査してくれないと、
「この先生、大丈夫?!か」と即思ってしまうお言葉です。
歯科検診はこんな感じ
さて、このワンちゃん
歯周病の原因は、菌が死んだ死骸と唾液のコラボの
歯石そのものより、プラーク=歯垢が問題です。
歯医者さんの書かれた本の中には、
歯垢と言うから、患者さんは食べかすと間違うんだ、
ウンチより菌が多いのが、歯垢なんだから
歯糞=ハクソと呼ぶべきだ!
と言ってた方もおられたので、なるほど~でした。
染める前の歯と、青いプラークチェッカーで染めた歯
を並べてみましょう。
このブログは、写真の扱いがチョイ面倒なので
淡々と載せさせていただきます!
まず、飼い主さんの一番気になってた左上の第四前臼歯の黒い穴は歯のエナメルが欠けて、歯の神経と血管が露出してのいる場所でした。
左が欠けてない第四前臼歯。右は欠けて歯の神経が露出している第四前臼歯。硬い物をずっと噛んだり炎症が長く続くと、歯根膜が潰され歯槽骨と癒着する場合もあります。歯根膜が綺麗に観察できないので、その可能性は大きいので治療に数パターン御提案させていただきました。
この右の歯は既に死んでしまっています。
人の虫歯とか欠けたりして神経に達してるのに、放置したのと同じ状況です。顔に穴があくまで、骨が腐っていくのは
まだまだ時間かかりますから、気が付いて良かったです。
それより、今早く治してあげたいのが、歯周炎です。
口が腐いのは歯槽骨が腐っている匂いだから、骨が腐ってるのは怖いです。
- 前歯から
- 3歳位だと、下の前歯の内側が、小型犬だと六本の前歯が顎が小さく、混み合いまっすぐ並ばないことも多く、
- 人ではこれを叢生そうせいと呼び、治療対象だったりします。
- 当院でも、仔犬の頃に永久歯になったばかりの頃、六本を4本に間引いたりして、外科矯正として歯の隙間を広げ、将来歯周病になりづらくしたりしています。
- この子も下の歯の内側は、プローブも6ミリ以上入りました
歯科レントゲンでも、大分歯槽骨が腐って無くなっています=歯周炎です
小型犬で、歯周炎で顎が折れる場所である第1後臼歯は
外は歯磨きされてたようですが
歯と歯の間が歯周病になりやすいので
そこが青く染まっています。
あと、一番歯周病が進むのが舌側です!
一番下の写真は犬のむかって左の第1後臼歯の内側です
染まりますね。歯周ポケットは3ミリ位の場所もありますが
歯科レントゲンでは、抜歯までまだまだ大丈夫
今、同時に耳のビデオオトスコープ検査をしたら
耳の鼓膜に感染がたんまりあったので、それも同時治療中です!
お大事に!来て下さってありがとうございました!