さて、今日から動物の歯についてお話ししたいと思います。
さて歯といっても色々な動物がいます。
犬の歯 猫の歯 うさぎの歯 フエレットの歯 ハムスターの歯
馬の歯 いるかの歯 アシカの歯 かばの歯 カンガルーの歯 ライオンの歯 等々
獣医師の私か日々ややっているのは、 犬の歯からフエレットの歯 までの4種類の動物です。
歯科の仲間の先生の中には、担当の動物園の獣医師に麻酔をかけて戴いて
診察し 治療してきたという方もおられるので、私もいつか要望があれば
是非やってみたいと思っています。
そんな気持もあって、以前アメリカの獣医歯科学会に参加した時は
大型動物や海獣の歯科治療の講義にも参加してきました。
道具が、それ専用のがないので、ドリルなどの大工道具を駆使して
治療されるとかおっしゃっていました。
口のレントゲンは 移動用のレントゲンを私は持っているので
それで歯を撮影することができます。
あとは動物園の獣医師に麻酔をかけて戴ければ、どの道具を使うかということと
治療した後の歯茎を縫ったあと、アシカとか水に潜る動物は
犬猫のように、エリザベスカラーという 傷を守る装置をつけてくれないので
傷がひらいてしまうことが問題だということでした。
私の趣味の1つに DIYがあり、
電気ドリル等の電動工具は大体使ったことがありますので
こんなとこで 趣味が役立つかもと 思うとワクワクします。
皆さん、こんなことを書いていると
「あれ?カバには虫歯がないのではないの?」
なんて話になりがちです。
でも、動物の中で比較的良く判っているのは
犬と猫とうさぎや馬の歯についてです。
他の動物はそんなに研究も調査もされているわけではないのです。
6年制の獣医大学で、人以外の牛馬豚犬鶏が獣医師国家試験の必須動物なので
それらの各種の勉強だけでも ぎっしりつまった授業内容でしたが、
日本では獣医大学で人の歯学部の内容レベルの授業が
今も単位として国が認められていないため 基本的に授業はされていません。
動物の歯科は今、ここ数年2校だけ1単位授業が認められている獣医大学がありますが
1単位だけのようで、人の歯学部レベルはまだまだです。
人ても歯学部が別にある位 口の病気はまた別の世界です。
ちなみに アメリカでは獣医歯学部かあるそうですし
獣医歯科学会も3日間 人以外の動物について
毎年ある位です。
私も大学を卒業した時は、犬の歯の本数しか
習っていませんでした。
当時の知識としては、犬や猫の歯はどうせ丸のみだから
無くてもやっていけるらしいということを思っていた位です
こんなレベルで、当時は興味もなく、卒業してからは
犬猫の内科外科や眼科と命に直結しそうなことの勉強に
必死でした。
さてでは どうやって口や歯の勉強をやってきたのかは
また後日にお話ししますね。
どうぞお楽しみに!