昨日は、祝日の為
私の動物病院はお休みでした。
当院のお盆休みは、ありません
なぜなら、当院が得意分野とする
犬猫の歯や皮ふ・耳等の場合、重要だけど緊急でない病気なので、当院では盆暮れ正月前後のお休みに来院されるパターンが多いからなのです。
その代わりと言ってはなんですが
8月27日日曜は獣医アトピーアレルギー免疫学会で、9月の3日日曜は帰省でお休みさせていただきます
さて、昨日のお休みの間
たまたまブログの書き方の本を読みつつ室内自転車を漕ぎつつ考え
私はこのブログ以外に
アメブロという媒体でもブログを書いています。
このブログは、当院の患者さん全般のことや、
飼い主さんにも、御自分のワンちゃんや猫ちゃんの歯や皮ふ等の治療を、後で覚え書きのように
記録したりしたのを、ご家族にも見ていただいたりするのに、書いていたりするので
アメブロは気楽に、私のことを書こうと
最初タイトルを
「りえ先生の肉球日記」としていたのですが
変更して
⇊
獣医師りえの、犬猫の心と歯・皮ふ・耳のブログ
にしてみました!
良かったらこちらも、読者登録していただき、
イイネやコメント寄せていただけると
励みになり、もっとガンバレます
https://profile.ameba.jp/me
プロフィール欄も変えてみました
私が、歯科や行動学の勉強会が落ち着き、歯周病を治したら皮ふが綺麗になる!と飼い主さんに言われ
ソレなら認定医を取っちゃえ!と
好奇心の赴くままに
獣医の3つの皮ふや耳の学会に入ったことから、特に2つの学会の
教えていただくことが、なぜ
同じじゃないの????から
スタートしたからです
ソレが、オトナの事情って
やつなのも判り
私もオトナになり、アーそういうことね!と判ったのですが
皮ふの先生達が増え、その先生達のユーチューブやペット関係の会社の無料協賛セミナーや動画に触れる度に、学会に入って居ない獣医さん達やペット関係のお仕事のトリマーさん達や飼い主さん達は、
??だろうなぁと思うようになり、
時々、獣医アトピーアレルギー免疫学会の会長の先生も無料の獣医さん向けのアレルギーや免役のセミナーもして下さるのですが
圧倒的に獣医皮膚病学会の認定医や専門医の先生達が、動物の皮ふの専門として活躍されることが多く
、かと言って会長の先生も立場上
公共の場で言うことは難しいとは
感じるので、私が一番言いやすい立場だなと、思いきってブログのタイトルから変えてみることにしまいました。
さて、人も犬猫も基本となるのが
このアレルギーの表です
皆様が一番興味があるのが
アトピーと食物アレルギーでは無いでしょうか?
中には、2型や3型アレルギーという
人でも犬猫も
血液が壊れる病気や膠原病のような
全身に出る
関節炎や皮ふ粘膜など様々な
症状をおこすタイプがありますが、
ほとんど馴染みは少ないかもしれません。
ここでは、1型の代表的な感じは症状でるのが、早いこと!
花粉やダニや食べ物などにふれたり、吸ったりことで起きるアトピーや食物もあります
あと、余談ですが
人のそばアレルギーのイメージは
息が苦しい!ゼーゼーとかバタンと倒れるイメージですね
人と猫はアレルギーのメインの場所が肺が中心らしく
喘息があるのも、うなづけます
かたや犬は、アレルギーの症状は脾臓だそうで、
喘息という病名は無く、似た症状は
喘息様発作 喘息みたいな発作と呼ばれることが獣医学会の病名の決まりとお聞きしたことがあります。細かいですね(汗)
なので犬のワクチンアナフィラキシーショックは
脾臓に血液が集まり過ぎて、フラフラ倒れるのだと獣医アトピーアレルギー免疫学会で習ったことがあります。なるほど~~~でした。
さて、細かいことはここまで
私は、プロフィールにも書いたように
犬猫達の皮ふやアレルギーの勉強は
・日本獣医皮膚病学会
と
・獣医アトピーアレルギー免疫学会
に入って勉強させていただいています。
両方の学会に15年位入っているけど
認定医でもない、いっかいの開業医であ
私が感じてきた、日本の犬猫の免役やアレルギーを勉強する場の違いを、少し
書いてみようかなとおもいます。
日本獣医皮膚病学会は数千人規模の、日本で皮ふ病に興味がある先生なら加入されている学会です
最近はZoom参加もありましたが、リアル学会では会場を数階借りて
学会も2日間あり、でっかい学会!って感じです。協賛企業も多いです。
片や獣医アトピーアレルギー免疫学会は数百人位かなぁ?と感じています。
会場はホテルの広いけれども1室だけ借りての開催で
学会の協賛企業も
ロイヤルカナンさんやヒルズさん等大手さんは来られておらず、5社位
そしてアレルギーに関してだけ言えば私は
獣医アトピーアレルギー免疫学会の考え方だけを、採用して使わせていただいています
その理由は?
日本のアレルギーの研究は優れ
ていて、医学も獣医学も世界でトップだと感じるからです。
特に動物だと、食物アレルギーの論文は日本が一番多いのだそうです。
例えば、医学でも
獣医アトピーアレルギー免疫学会会長の増田先生が教えて下さった1例では
アレルギーを検出するのに、
IgEアイジーイーというのがあるのですが
日本の先生が発見しています
近年では、制御性T細胞という
、例えばブィフィズス菌サプリや
ヨーグルト等を食べたり飲んだりするのは、腸にその免役を作る細胞が多いので、良い腸内細菌を増やして、免役をアップ≒制御性Т細胞を増やすということを目指しているのです。
理研さんのサイトから引用
⇊
https://www.riken.jp/press/2013/20131114_1/index.html
また、人や犬もアレルミューンの減感作療法の注射があり、私は食物アレルギーのある犬には、ビフィズス菌等もアレルゲンとして認識する犬猫もいると感じるので、基本腸内細菌サプリよりは、獣医アトピーアレルギー免疫学会も研究に関与されていることから、安全性の高いアレルミューンをお勧めするのですが、あれも安全性を高めた異物を注入することで、
制御性Т細胞≒免役アップを目指しているのです。
もっと詳しく書けば、
制御性T細胞を活性化し、Th1細胞(アレルギー反応をおさえる細胞)を増やし、Th2細胞(アレルギー反応を促進する)細胞の増加を減らしつつ、
IgE(1型過敏症であるアトピーに関係している抗体)とワクチン等を打った時に、子犬とか免役上がりまで待ちましょうとか言われるIgGなど(身体を守る良い抗体)を増加させることが目的なのです。
アレルギーや免役の基本は
同じなのですが
アメリカと日本で決定的に違うのが
獣医アトピーアレルギー免疫学会の会長がされている
日本動物アレルギー検査センター
http://www.aacl.co.jp/inspection/lymphocyte.html
で、4型アレルギーである
遅延型アレルギーのマーカーである、リンパ球反応検査が出来ることです。
世界中で、人も犬猫も
即時型過敏症≒アトピーや即時型の食物アレルギーのマーカーIgE検査は出来るのですが、
遅延型アレルギーである
リンパ球検査は日本の犬だけなのです。猫はまだ研究に時間が必要だそうです
この検査の特許が、海外でも使えるようになれば、犬猫のアレルギーの世界はグンと進歩するのになぁと、常々思うのです。
だから、私がアレルギーの考え方の採用基準は学会の好き嫌いとかでないのです♥
例えば、前に出した
数頭の犬のアレルギー検査をみると
IgEの数値だけでは
アトピーも
食物アレルギーもほとんどありませんね?!です
飼い主さんは、鶏や豚、牛を避けて
猫の魚中心のキャットフードとか
魚を手作りしてあげてたそうです。
ほとんど
痒く無かったらしいですが
ていて、タンパク質で低アルブミン血症でした。
低アルブミン血症の原因のひとつに
食物アレルギーは言われています。
時々下痢したり吐いたりしてたそうです。
が遅延型アレルギーのリンパ球検査をすると
アリャ、
牛の除去食の班は無いので、
ジャガイモをタンパク源とする除去食にして
牛肉祭!として手作りで肉も足すと
食欲も、でて、
低アルブミンは治ってしまいました!
もう一匹
IgEの数値だけだと大したこと無さそう
でもリンパ球検査だと?
これが、めずらしいことでは
無いのです
人では、遅延型アレルギーの食物アレルギーで有名なのが
茶のしずくという石鹸はIgEの数値が検出されない、遅延型アレルギーもあるのでは無いか?と10年位前?私が犬の食物アレルギーでIgEが上がらない食物アレルギーを発表するときに、参考論文として捜してみると人の医学論文は茶のしずくのことが沢山発表されていました。
でも、世界に論文を出す必要のあり、世界に通用する資格である獣医皮膚病専門医の先生達は獣医日本の皮膚病学会で勝負するのが
真っ当だとも、感じるし
フード会社さんとの忖度だけでも無いのも理解出来るので
オトナの世界事情を、2つの学会に加入した場合は他の先生達は
理解しつつ、勉強していかれているだろうけれど
それをキチンと説明して無かったこともあり
うちの動物看護師さんとかは
「りえ先生の言ってることと、勉強会で他の先生が言ってることが違うから、混乱します(汗)」
と言うのです
飼い主さんなら、より混乱しますよね?
でも、結局は
飼い主さんには、
「資格も学会もどうでも良いから
皮ふや皮ふの痒みや下痢を治して!」だと思っているのです。
なので、私は特定の会社のフードや学会や先生達を誹謗中傷しているつもりはなく
獣医皮膚病学会の先生達が皆さん、獣医アトピーアレルギー免疫学会にも加入して、学会論文はさておき、
日本の犬猫達のアレルギー問題に立ち向かえたら良いなと
思っているのです。
頑張ってるね、ニッポン!
さて、今日はここまで
日本の獣医皮膚病学会は、基本世界の、特に欧米(特にアメリカ)の獣医学会のアレルギーの考え方に準拠していると感じます
なぜなら、専門医の先生達はソレで英語の論文をだされて、世界で発表されるので、世界基準の
アレルギー検査や除去食物を使わないと、日本だけて出来る検査や除去食を使うと、世界に発表する論文では、海外の獣医さんには判らないし通用しないからです。
この前の、ロイヤル〇〇〇の除去食のセミナーでも、ある獣医さんが「世界基準に準拠して検査やフードを考慮すると」と書いておられたので、あーフード会社への忖度以前に、そりゃそうだよねーと
しみじみ感じました。
片やもう一つの
獣医アトピーアレルギー免疫学会は
獣医皮膚病学会では、獣医皮膚病認定医制度があるのですが、
その認定医の講習会や他の皮膚の勉強会で
時々アジア獣医皮膚病専門医の先生方を勉強会で拝見するので、
専門医制度は日本に無いのと、日本の獣医皮膚病学会はアジア獣医皮膚病学会に所蔵しているとお聞きしたことがあるので、専門医を取る場合はまずは、アジア獣医皮膚病学会で試験を受けて取られるのだなとHPを拝見して思いました。
(深く調べておらずなので、間違えていたらすみません)
認定を取ると、実際認定の資格の維持に思った以上に、手間がかかります。
例えば、久々皮膚認定医講習会の説明書を読むと、
皮膚認定医の受験を直ぐには考えない場合も認定医講習会を受けて、その受講した記録を残し、将来認定医試験を受けるポイントにするには3年毎に登録が必要で5000円必要なようです
しかも数年毎に、認定医の維持にも受講や登録の費用が必要だったり
ここが、途中私が面倒くさくて、皮膚治療だけでフリーランスとしてやっていくことも無いし、もう認定医は取らないでおこうと思った処でもあります(言い訳です!)
私は、認定医講習会は獣医皮膚病学会のセミナーは症例発表を知れる場所と感じていて、
皮膚の基礎のブラッシュアップには認定医講習会が面白いなぁと感じるので、テーマみて時々再受講させていたただいたりします
でも、認定医試験は受けないので、登録はせず、受講料だけ支払うことにしています
ま、認定医等を取っても取らなくても、飼い主さんにとっては
うちの子の皮ふが治ればどうでもよい!ことなのだと思うので、
日々色々勉強だけはしておき、治させていただこうと思っております。
という理由で、犬猫のアレルギーや免役の考え方は、両方の認定医講習会は全過程、何回も勉強させていただいているので、両方の考え方の基本は頭に入っているのではとは思っています。
(その解釈違うよ?!と感じた獣医関係者の方は、勉強になるので遠慮なくご指摘下さい♥)
アレルギー用フード
さて、これを読んで皆様は
どう考えますか?
①アレルギーが出ないフード
②アレルギーが治るフード
言葉はナンテどうでも良いじゃん!
と思うかもですが
私としては
①として考えています
なぜなら、アレルギーは
獣医アトピーアレルギー免疫学会で学んだ考えで軽く書くと
アレルギーには
1型
2型
3型
4型
一度獲得
一般的に言われる「アレルギー用フード」は「除去食」のことを言うと定義させていただきます。
除去食とは?
私は獣医アトピーアレルギー免疫学会で教えていただいた内容を基準としてお話させていただき、
犬猫では、獣医アトピーアレルギー免疫学会犬の
⇊
動物がアレルギーを起こさない、または起こしにくいと考えられる食品で作られたフードのこと
と定義します
良く、市販のアレルギーに配慮したフードとかをネットとかで
検索すると?!
例えば、この前ペット博とかで
うさぎ肉でできた新しいフードができたらしいです!
とある飼い主さんが、少し興奮して教えて下さいました。
特定のタンパク以外を除いて作られています。
除去食には2種類あります。
新奇タンパク食と加水分解食です。
新奇タンパク:字のごとく、新しい・奇しいタンパクの事。
もっと砕いていえば、一般のフードでは使われることが少ないタンパクの事です。
今のところ、動物のアレルギーでは「タンパク質」に気を付けましょうという事になっています。
ですから、アレルギー疑いのペットが摂取したことがない・めずらしいタンパクであればアレルギー反応が起こりにくいのではないか?という事です。
(アレルギー反応は、2回以上の暴露が必要だと考えられているため)
除去食
ピュアプロテイン
アレルゲンが1つ
http://www.aacl.co.jp/product/index.html