ノミ、ダニの付いている室内猫ちゃんが
増えています。
先日は、神戸市内から毎月通院されている親子猫さんが、歯科治療に来られました。
親子と言っても、13歳と12歳です。
歯肉炎が酷く、通院が難しい為脱水緩和に自宅点滴をしておられる猫ちゃん達でした。
「先生、この子背中を痛がるのです」と、その猫ちゃんの背中を見ると、ノミの糞が沢山!!!
ノミは身体には見つかりませんでした。
実はノミは、地面や床が生活の場です。
身体に付いているのは、偶々巣に帰り損ねたノミダニです。
土も草も不要です。
栄養である動物と、ノミダニが産卵出来る場所があれば良いので、部屋の中でも構わないのです。
その方は、神戸市内の都会に住んでおられます。
一切外には出ていません。
神戸の王子公園に清掃ボランティアに行っているお父さんが、ダニを室内に持って帰って困るからダニ予防薬を猫にくださいと言われたことがありました。
多分、このお家も飼い主さんに付いてきたのでしょう。
普段は点滴や薬などを、送り偶に検診していた
のですが、当院もその子たちの薬が多かったのも
あり、うっかりノミダニをお勧めするのを忘れておりました。
ダニに刺されることで起こる感染症はリケッチアやウイルスという病原体を保有するダニなどに刺されることにより起こる感染症です。
2011年に初めて特定された、新しいウイルス(SFTSウイルス)を保有する「マダニ」に刺されることによって引き起こされる、「重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)」やリケッチアや細菌など病原体を保有する「マダニ」に刺されることで感染する「日本紅斑熱」「ライム病」「回帰熱」また、「つつが虫」に刺されることによって感染する「つつが虫病」などが主な病気です。
いずれも、すべてのマダニ、つつが虫が病原体を持っているわけではありませんが、ダニ等に刺されないための注意が必要です。
「つつがなくお暮らしください」と言うか言い方は、ツツガムシに刺されないで、元気にお暮らしくださいと言う意味と聞いたことがあります。
血を吸う虫は人の病気、犬は犬の病気、猫は猫の病気を伝染させたりします。
動物がいる場合は、優先的に体温の高い犬猫にノミダニは付きますから、犬猫に駆虫剤を飲んだり、垂らしたりすると効率的にノミダニを殺すと思われたら良いと思います。
室内犬や猫も人が病気を運んでくることも
あるのですよ。
本日土曜は、午前中のみ診察
日曜は、夕方6時から診察です。
日曜は、懐かしのスタッフがヘルプに来てくれておりますので、どうぞお楽しみに!